leopardgeckoのブログ

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日本語版ローグ(Rogue 5.4)for macOS 重大アップデート。

前の記事で公開したMac用日本語版ローグ(Rogue)についての記事です。

 

本日、和訳を修正したjRogueの最新版をアップしました。

修正箇所はわずかなものですが、個人的にはかなり重要な修正だと思っています。具体的には、ゲームをクリアした時のメッセージの修正を行いました。もともとこの部分はデータ分離型のメッセージをそのまま使っていましたが、オリジナルの英文と比べてみると重大な違いがあることに気がつきました。ここは添付文書の【運命の洞窟へのガイド】の導入部と対になる部分でもあり、訳が正しいものでないとローグの世界観というか主人公のストーリーが完結しないのです。

データ分離型のメッセージがやや意味を外した訳になっているのはおそらくファンタジーがあまり一般的ではなかった時代によるものだと思います。あまり知られていない単語をそのまま訳しても意味がわからないかもしれないという配慮によるものだったのでしょう。今はわからない言葉があってもすぐに検索することができますから、ここは正しい訳に直しておくべきだと考えました。ネタバレになってしまうので回りくどい言い方になってしまい申し訳ありませんが・・・

データ分離型ローグをクリアしたことがある方は、ぜひともこのjRogueでのクリアも目指してください。【運命の洞窟へのガイド】の導入部を読んでいればデータ分離型ローグのクリアメッセージには少々違和感を覚えるでしょうが、最新版jRogueのクリアメッセージには矛盾がなく納得がいくものだろうと思います。

 

データ分離型では他にも時代によると思われる訳があり、例えば【運命の洞窟へのガイド】の導入部では「elf」を「妖精」と訳しています。これはもちろん間違いではないのですが、ファンタジー世界で「エルフ」と言えばJ.R.トールキンの「指輪物語」に出てくるエルフのイメージが多かれ少なかれ含まれているものだろうと思います。おとぎ話に出てくるような妖精ではなく、特殊な力を持った超人的な種族としてのイメージです。(「指輪物語」と言われてもピンとこないかもしれませんが、映画の「ロード・オブ・ザ・リング」の原作本といえばお分かりになる人は多いでしょう)

当時は「エルフ」と訳しても何のことだかわからない人も多かったと思いますが、今は「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」のおかげでトールキン的なエルフのイメージもだいぶ知られるようになったでしょうし、知らなかったとしても現代ではネットで検索すればイメージを掴むのはそれほど難しいことではないと思います。そこでjRogueの添付文書では「エルフ」という訳語を使いました。

 

私自身が気がついたところは適宜修正していますが、まだおかしなところやわかりにくいところなどは残っているだろうと思います。もし気がついた点があればお知らせいただければ幸いです。