leopardgeckoのブログ

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PlanckキーボードをMacでカスタマイズしてみよう。 <導入編>

はじめに

今回は「Planck」というキーボードの話です。

一部で有名な(?)Planckといういわゆる40%サイズの格子型キーボードがあります。と言われても興味のない方には何のことやらさっぱりでしょうが、要するにこういう形の非常にコンパクトかつシンプルなキーボードです。

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小さいのですがメカニカルキーボードなので打鍵感はしっかりしたもので、外装は肉厚のアルミでガッシリ感や高級感も感じられます。金属外装のためかサイズの割に重量もあるので意外なほど安定感もあります。ただしこれは一般の店舗やネットショップなどでは売っておらず、MassDropなどでのみ入手できる組み立てキットという特殊な部類のキーボードになります。

組み立て式なのでCherry MX互換のどんなスイッチでも選べる(その気になればキーひとつ単位で様々な種類のスイッチを選ぶことも可能)ということの他に、ファームウェアを書き換えることでハード的にキーマップがいくらでも好きなように変更できるという特徴があります。つまりMacやPCでキーリマップソフトを使う必要がなく、どの本体に繋いでも自分がカスタマイズしたキーマップがそのまま使えるということです。(これはPlanckのみの特徴ではなく、このような機能がある組み立て式キーボードはサイズや形状が違うものが他に何種類も出ています)

私はこのPlanckをごく最近入手したのですが、組み立てはすぐに終わったものの、いざMacでキーマップの作成や転送をやろうとすると入門向けの情報が少ない上に内容が古くてそのままでは使えない情報が結構あり、意外と苦労してしまいました。MassDropでは大人気のキーボードなので日本での情報もそれなりにあるだろうと考えていたのですが少々甘かったようです。そこで備忘録も兼ねて、Planckのキーマップ設定をMacでカスタマイズする手順を紹介することにしました。

本体の入手方法や組み立て方などは他のサイトにお任せするとして、説明はすでに組み立てが終わっているところから始めます。

組み立てただけでもUS配列のキーボードとして普通に使えるのですが、日本語入力には専用のキーが欲しいですし、デフォルトのキーマップを変更したい人もいるでしょう。キーマップを書き換える機能を使うにはいくつかの準備が必要になります。

必要ソフトの導入

まずターミナルを立ち上げて、ファームウェアの作成と転送に必要なソフトをHomebrew経由でどんどんインストールします。Homebrewをお使いでない方はこの際入れてしまってください。(そうすれば私が別記事で紹介しているjRogueというゲームをターミナルで遊ぶことも出来ますよ!😉 )

brew tap osx-cross/avr

brew tap PX4/homebrew-px4

brew update

brew install avr-gcc

brew install dfu-programmer

brew install gcc-arm-none-eabi

次にQMK Firmwareというものを入手します。よくある説明はGitHubからクローンするというものですが、それができる人には説明は不要だと思いますのでGitHubの説明は省略して、ここではファイルを直接ダウンロードするやり方を紹介します。

まず、QMK Firmwareの配布サイトにアクセスしてファイルをダウンロードします。zipファイルを展開して、出来たフォルダをqmk_firmware-master→keyboards→planck→keymapsと辿っていき、keymapsフォルダの中に自分用のフォルダを作ります。ここでは仮に「leopardgecko」というフォルダを作ったとします。keymapsフォルダの中に「default」というフォルダがあり、その中に「keymaps.c」というファイルがあるので、これを先ほど作った「leopardgecko」フォルダの中にコピーします。この「keymaps.c」がキーマップを設定するファイルです。

カスタマイズ例(「英数」「かな」キーを追加する)

カスタマイズの一例として、スペースキーの両隣にある「Lower」と「Raise」キーを一回押しすると「英数」「かな」キーとして動作する方法を紹介します。もちろん長押しの時は「Lower」と「Raise」としての本来の動作をします。US配列のキーボードを使っている人にはコマンドキーのリマップでおなじみのカスタマイズですが、この設定をキーボード本体に保存できるのが最大の違いです。

先ほどコピーした「keymaps.c」をテキスト編集できるソフトで開くと「[_QWERTY] = {」という行があります。その下に「KC_云々」というような記述が並んでいるところが基本レイヤー(要は普段使うところ)のキー設定です。

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ここの「LOWER」を「LT(_LOWER,KC_LANG2)」に書き換え、「RAISE」を「LT(_RAISE,KC_LANG1)」に書き換えます。これで「Lower」「Raise」キーが一回押しの時はそれぞれ「英数」「かな」キーとしても動作するようになります。

Planckに設定ファイルを転送

このキーマップをPlanckに転送するには、まずPlanckをMacに接続したまま裏にある小さな穴の奥にあるリセットボタンを何か尖ったものでしばらく押して、ファームウェアが書き換えられるモードに切り替えます。次に別のキーボードを使ってMacのターミナルで先ほどの「qmk_firmware」フォルダに移動し、

make planck-rev4-leopardgecko-dfu

と入力します。この「leopardgecko」というところは先ほど作成したフォルダの名前にしてください。これでファームウェアコンパイルされ自動的にPlanckに転送されます。Planckから電子音が鳴ったら成功です。

デフォルトのキーマップに戻したい時は、

make planck-rev4-default-dfu

と入力すればOKです。