leopardgeckoのブログ

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メカニカルキーボードのカスタマイズ。

日本では一部の業界を除いて全く流行る気配がないのですが、海外ではキーボードのカスタマイズが盛んに行われており、様々なスタイルのキーキャップが販売されていたり、キーキャップのデザインを自分で行えるようなサービスがあったり、全て自作するキットまであったりします。

キーボード本体も様々なキータッチのものが存在しており、スムーズに押し込む感触だけのもの、わずかなクリック感があるもの、カチカチと音が鳴るものなどから好みのものを選びます。また、それぞれキーの重さも何種類か用意されています。

私はCherry MX黒軸のいわゆる60%サイズのコンパクトキーボード(KBParadise V60)をベースにして、外側のケースを木製のものに変更し、キーキャップは黒の無刻印、ESCキーだけ顔のマークがついているものを使っています。また、打鍵音を抑えるために静音リングをつけています。

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海外の猛者に比べれば全く特別なカスタマイズではありませんが、日本国内ではこういうものはなかなか入手できないので海外サイトを利用することになります。具体的には、木製ケースはMassdrop、黒の無刻印キーキャップのセットはAliExpress、ESCキーはEbayで購入しました。

中でも苦労したのはキーキャップのセットで、黒の無刻印で質の良いものを見つけるのは意外と大変でした。最初は国内で簡単に入手できるFILCOのMajestouch用を買ったのですが、これは実際には黒というよりはかなり色の濃いグレーの半透明で、しかもプラスチックの厚みが全体的に薄く使用感は良いものではありませんでした。薄いと打鍵音が甲高く耳障りなものになってしまうのです。また、これはABS樹脂製で磨耗に弱く使っているうちに表面がツルツルになってしまい見た目が安っぽく触り心地も良いものではありませんでした。次にMAX Keyboardという海外サイトから磨耗に強いPBT樹脂製のセットを買ってみました。これは厚みもありツルツルにもならず使用感は良かったのですが見た目のばらつきがかなりあり、キーによってグレーに見えたり黒に見えたりしてかなり格好悪い仕上がりになってしまいました。

最後にたどり着いたのがAliExpressで売っているNPKCのPBT製キーキャップです。キーキャップの形状にはいくつか種類があって、私が買ったのはCherry profileという高さが低めのもの(一般的な高さのものはOEM profileという)です。これが今までで一番まともなものでした。厚みがあり、外観のばらつきが少なく、触った感触も良く、打鍵音は静かで静音リングはなくても良いくらいです。(音の差は樹脂の種類や厚み以外にもprofileの違いも影響がありそうですが)

一見良いことずくめのようですが、AliExpressは中国からの直輸入になるので、ある程度のトラブルは覚悟の上で注文する必要があります。私はうっかり春節の時期に注文をしてしまったので出荷されるまでかなり待つことになりました。あまりにも時間がかかるので一度キャンセルを試みたのですが、「休暇が終わったら出荷するからもう少し待ってくれ」みたいな返事が来て簡単にはキャンセルに応じてくれないのです。

 

キーボードのカスタマイズはとても楽しいのですが、日本人向けの情報が少なく失敗のリスクがある上に面倒なことも多く費用もかかります。国内でもこういう世界がもっと盛り上がってくれれば品質の良いものをもっと簡単に入手できるようになると思うのですが、なかなかそういう流れにならないのが残念です。