jRogue for macOS (日本語版Rogue 5.4)のダウンロードはこちらから
実に久しぶりの記事です。
ローグのウィザードモードについての話になります。ウィザードモードについての以前の記事はこちら。
Macを久々に買い替えたのをきっかけに環境を再構築していたら、CUI版のjRogueをウィザードモードありでインストールすることができなくなっていることに今更気がつきました。インストール時にオプションを指定する仕組みだったのですが、どうやら何年も前にHomebrewでオプション付きのインストールそのものが廃止されていたようです。
もともと需要もなさそうなオプションで大っぴらに公開するような機能でもないですから、このまま気が付かなかったことにする手もあるかなとちょっと考えてしまいました。が、ウィザードモード自体が実は結構面白い機能で、その面白さが世間に知られることもなくこのまま歴史の闇に埋もれてしまうのはもったいないと考え直し、ちょっとした裏技としてウィザードモードを使えるようになる方法を書いておくことにしました。ローグはずいぶんやりこんだけれどウィザードモードの存在自体を知らないという人も結構いるのではないでしょうか。
以下、ターミナルなどの使い方をある程度わかっている人向けの解説になります。
まず、jRogueのソースコードを入手します。これを展開し、ターミナルで展開したディレクトリに移って以下のコマンドを入力して実行ファイルを作ります。
./configure --enable-wizardmode make
そのディレクトリの中にできた「jrogue」が実行ファイルになるわけですが、すでにHomebrewでjRogueをインストールしている場合はその実行ファイルと入れ替えると良いでしょう。Homebrewでインストールされる実行ファイルの場所は /opt/homebrew/Cellar/jrogue/5.4.5J.041/bin/jrogue などですが、環境によって場所が異なります。
which jrogue | xargs ls -l
などのコマンドでディレクトリを確認しておくと良いでしょう。
GUI版で使いたい場合は「jRogue」アプリを右クリックしてパッケージの内容を表示すると「jrogue」というファイルがありますから、先ほど作成したものと置き換えてください。
HomebrewもGUI版も使っていない場合は、パスが通っている場所に実行ファイルを置けば良いです。
ゲームを始めて、「+」でウィザードモードに入れます。合言葉を聞かれるので、[極秘:ここをクリック]
cute,huh
と入力してください。(ああ、ついに書いてしまった・・・。でもローグ作者の一人であるKen Arnold氏がすでに公表している内容だから許される・・・のだろうか?)
ウィザードモードのコマンドについては、こちらを参照。